こんにちは(^J^)」イトウです(^J^)
さて、前回軽く経緯をお話した「つかめる水は消せるか?」の続きです。
この実験、元々、「誤って排水口」に流してしまった場合、大丈夫なのかしら?というご質問を多くいただいたのが考える発端になってます。
図鑑(冊子)の説明書に書いてあるとはいえ、作り方もそうですが、ついついやってしまうものですよね・・・分かります(;一_一)
こちらとしても、なかなかそのままの実験(実際の排水溝での実験)をするわけにはいかないのですが、
今回の実験は、そんな場合を想定してやってみたので、お役に立てるのではないかと思います。
困った時は、ぜひ一度参考にしてみてくださいね!
目次
つかめる水玉を消す実験から、また新しい発見も!!!
実験で使う”出来あがった水玉”は、普通の水で作った透明な水玉。
水玉のサイズは「大さじ」タイプと、「小さじ」タイプ(ご存知ツムツム君)をいくつか用意しました。
つかめる水玉を水の入ったビンに入れておけば長持ちすることは、前にコラムでも書きましたが、
別の液体だったらどうだろう?これでなくなるものがあれば!
=仮に詰まった場合に消すことができるのでは?との仮定でやってみました。
というわけで、”保存用の液として”今回準備してみたのは、以下の5種類。
①牛乳100% ②酢100% ③洗剤100% ④塩水(%適当…) ⑤台所用の重層(%適当…)
②酢と④塩水は、アルギン酸溶液の時に作りにくかったから、
①牛乳と③洗剤はアルギン酸溶液の時に作れなかったから、ということでエントリー。
⑤重層は、家庭の台所にあるもので役立てるものがあればと思い、エントリー。
ついでに、「粉モノを直に漬けてみたらどうなるか?」も、ちょうど塩と重層がまだあったので、やってみました。
各液体にどぼどぼっと漬けて、そのまま2時間ほど放置・・・
ここで、ななな、なんと!驚きの発見が!
重層で水玉が完全に消えた・・・!そして洗剤でも大きな効果が!
驚きの結果は、写真の通り・・・!
ちょっと写真が見えにくい?かもしれませんが(なにしろ全部載せると写真が多くなりすぎてしまうので・・・)、ちょっとガマンしていただけたらと思います(;一_一)
サイズだけで言えば、①牛乳と②酢は、あまり変わっていないかも・・・という感じでした。
④塩水は、少し小さくなったかな・・・?という感じはあります。
③洗剤は、なんか小さくなっている、というか溶けてる?しぼんでる?という感じに。
明らかに小さくなってます。ツムツムが1匹消えていました・・・
驚きなのは、⑤重層水!なんと・・・跡形も無く・・・き、消えました・・・。
中のボトルにも固形物らしきものも残っておらず!これにはビックリ!
あわせて、同時進行で行っていた「粉を直漬け」も調べてみたところ、こちらも驚きの結果に!
で、引き続き、そのまま残っているものを再度漬け直してみました。
一晩たって、取りあげたものがコチラ。(※先に割ってしまった写真ですいません)
①牛乳は、やはりサイズ的には変わらない気が。表面がぬるっとした感じがあるのは、牛乳の成分がまとわりついているからかなあという感じです。
②酢は、サイズは微妙に小さくなったかな?程度でしたが、極端に大きな変化はないもしれません。
ただ、触り心地がキュッキュッとしていて、色が完全にキレイなレモン色になってます。
これは中までキレイなレモン色でした・・・!(ただしにおいはスッパイ!)
③洗剤は、明らかにしぼんだ感じです!合計4個いれていた玉は、この写真と合わせて2個だけに!
④の塩水は、少し小さくなった気がしますが、感触的に”モロッ”といくような不思議な感触になりました。
この感触は、アルギン酸溶液を塩水で作った時に「上手く水玉が出来なかった」感覚をさらに強くした感じです。
直漬けの塩のツムツムは、写真にはあげてませんが、気泡(空洞)がもっと大きくなって少し縮んだ感じでした。
新しい発見!それは・・・多分、「浸透圧」との関係があるのではないかということ!(大袈裟?)
ちなみに、全部割って舐めたりしてみました!(※危ないから、良い子のみんなはマネしないように!(>_<))
なんと・・・!作った水玉はただの「普通の水で作った水玉」だったのに!
漬けていた液体が染み込んでいる?感じでした。
①牛乳は、ちょっと水とは違う、なんとなく牛乳っぽい味が・・・。色は乳白色に染まりつつある感じです。
②酢はすっぱい!もはやただの酢!ただ、色はとってもキレイ・・・
③洗剤は、中を少しいじると、あ、泡が・・・!普通の洗剤ほどではないにせよ、泡がたちます!
④塩はしょっぱい!かなり塩ッ辛い!特に直漬けのものはコリコリしてて”塩のカタマリを食べてるみたい!
で、今回の結果を振りかえってみると、やっぱり膜はザルの目のような状態になっていて、
普通の水玉の中が変わっていたのは、「浸透圧(しんとうあつ)」という現象も関係している気がします。
浸透圧は、うまく説明できているか分からないのですが(ちょっと難しい・・・)、
液体の中と外の濃度を同じにする現象で、例えば刻んだきゅうりの漬物に塩をかけると、きゅうりがしなしな~っとなるアレです。
例えば今回であれば、コップの中で「外の漬けてる液体」と「水玉」の濃度を同じようにする動きが働いた、ということ。
ここに、「水玉の膜=ざるの目」と、それぞれの溶けている物質の粒子のサイズも絡んで、
それぞれの液体に水玉を漬けた時に、水玉が消えたりしぼんだり空洞ができたりしているのだと思います。
重層は、「炭酸水素ナトリウム」が成分で、これが大きく関係しているのは間違いないのですが、
まだ調べきれていません・・・ゴメンナサイ(;一_一)
ぜひ分かる人がいらっしゃったら教えていただきたい!こちらも引き続き勉強してみようと思います!
ただ、重層はかなりの力!水玉をキレイに消してくれるのは間違いなさそうです!
洗剤も力を発揮してくれるようですが
もしも間違えて2液同時に流してしまって心配・・・
また、水玉をそのまま流してしまって心配・・・
という場合は、ぜひ重層(もしくは家庭用の洗剤を)をお試しになってみてくださいね!(^O^)/
以上、今回は「水玉を消す方法がある!」でしたー!(^O^)/
皆さんも、色々と実験してみてくださいね!
ただ作るだけでなく、色んな不思議を追及すると面白いですよー!(^O^)/
[※補足]
上記の実験は、元の液体を何でやっているかによっても変わるかと思います。
有効な手段だとは思いますが、ご参考として捉え、場合によっては、少しづつ試しながら行ってみてください。
というのも・・・
実は、別の実験で、「酢で作ったつかめる水玉」を「パイ●フィニッシュ」のような”塩素系”の洗剤で溶かせるか?ということをやったことがあるのですが(※実験なので、小さい水玉をペットボトルに入れて、です)、塩素が発生してしまいました・・・。
酢は、体内に入るとアルカリ性になるので、酸性になった体を中和してくれるということで
”アルカリ食品”に分類されているそうですが、酢自体は「酸性」。
酸性のものに塩素系の洗剤を混ぜると、有毒な塩素ガスを発生させてしまいます。
これも今回調べてみて分かったのですが、知っているようで知らない分類も恐らく多いかと。
家庭用のアルカリ洗剤や重層でも十分に小さくなったり消すことが出来ますし、とりあえず心配な場合は、
「混ぜるな危険!」と書いてあるものは、今回だけの場合だけでいえば、極力避けたほうがいい気がします・・・
「つかめる水」実験キットは、色んな実験が試せる十分な量が入ってます!Let’s TRY!
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